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カレーの具 魚編

前回からカレーのキモ、米と具について追求していますが、今回から具、やはり鳥取ということで「魚編」で考えていきたいと思います。

海の近くで生まれ育った私にとって、カレーに相性の良い海の幸といえば「イカ」に尽きます。フライはもちろん、天ぷらもなかなかこれが美味。カツカレーも良いのですが、たまには「イカ天カレー」と気分を変えてみてはイカが(笑)。

ビール党なら次のような“カレー”がオススメです。イカの下足を天ぷらにする時、天ぷら粉にカレーパウダーを混ぜて揚げるんです。つまり「カレー風味の下足天」。これはつまみに最高。ちなみに(事前に)下足は二本ずつ位に切って下さい。食べやすくなってビールもグビグビといけますよー。

もうひとつオススメの具は「サバフライ」。前日のおかずで残ったサバフライをアツアツのカレーにのせて食べると…昨日のサバフライとは違ったサバフライが“今日も”美味しくいただけます。

ちなみに私の育った岩美地方ですが、カレーが食卓に並ぶ日が多いように思います。我が家では挽肉を控え目に入れ、肉の変わりに適当に油を切ったシーチキンを入れた「ツナカレー」を作ることがあります。肉があまり得意ではない人にお勧めですよ。

魚介類にはまだまだカレーと合う具材があると思います。ただ経験値から言うと(私が今まで試した中で)家庭で作るシーフードカレーはなかなか難しいですね〜。以前イカ・タコ・ホタテ・白身魚等など魚介類を一緒にカレーの中に入れたのですが、お互い海の幸の味が強く何とも訳のわからない味になってしまいました。魚を具にする場合、少数精鋭でいくのがコツでしょうか。その分相性があった時は本当に旨いですから。
(時々カレーンジャーグリーン・川口博樹@海の近くの食堂経営)

11月19日に開催された「第1回鳥取カレーコンテスト」は約二百人もの方にご来場いただき、おかげさまで大盛況に終わりました。実行委員長であった私(平田)としても大変嬉しかったのですが、ひとつ発見がありました。

それは「海の幸はカレーに合う」ということ。実際に1位「鳥取大スキカレー」には“ちくわとイカ”の天ぷら、3位「渚カレー」は“イカとモサエビ”のフライが入っていました。

さて、前回から考えているカレーの具「魚編」ですが、今回のコンテストのように、積極的に魚をカレーに活用できるのは鳥取ならではの楽しみではないでしょうか。実はコンテストとは別に“もっとカレーを楽しんでもらおう”と、地元ラジオ番組で募集したレシピをもとに当倶楽部加盟店に頼み作っていただいた「鯖カレー」も出しました。焼さばを使い和風ダシで仕上げたカレーとのことで、確かに鯖の香りはかなり印象的でした。

鯖カレーを食べるのは初めてで“試してみるか”という感じだったのですが…これが美味! 鯖の香ばしさがカレーのスパイスとあいまって結構ハマってしまう味でした。実際食べた人に聞いても「結構いける」との声もあり、特に会長はかなりお気に入りでした。

鯖カレーのよさは具に加えダシ(スープ)にもあると思いました。そう考えると究極のシーフードカレーとは「具とスープの両方で(素材の)魚の味が楽しめるものである」といえるでしょうか(私的には)。

ならば今の鳥取に相応しいシーフードカレーとは…それはやはり「親がに」! と思っていたら当倶楽部加盟店にて発見しました「親がにカレー」。具はもちろんスープにもカニの風味たっぷりで鳥取らしさ満点。県外からの客人や観光客なら特に“鳥取”を感じていただけること請け合いと思いますが、どうでしょうカニ。
(鳥取カレー倶楽部コンテスト担当・平田健)


二回にわたってお話したカレーに合う具・魚編。海の幸に恵まれた鳥取だけに具、そして素材を全て活かしたカレー(親がに)まで、カレーにはいろんな探究心が必要だと改めて感じさせてくれたのではないでしょうか。

よくよく考えると“魚介類はいいスープがとれる”というのは世界的にも証明されていることです。世界三大スープとして有名な「ブイヤベース」は、もともと地中海の漁師たちが売れない魚を大鍋で煮たものでした。本場の仏・マルセイユには「ブイヤベース憲章」があり、それには地中海の岩礁に住む魚類を四種類以上使うことや、スープ(出汁)は小魚でとるなどこと細かく定められています。前回、前々回の充実した内容からみても、カレー王国を目指す鳥取市としても「鳥取カレー憲章」があってもいいと思いますが、どうでしょうか。

次回からは具の2弾、肉編です。こちらもいろんな味がありそうですが、その前哨戦として肉の“美味しい”カレーを紹介しましょう。『炭火焼ジュジュアン』の「シャージャーニおじさんのカレー」と「鳥取カレー」です。

 最初のカレーはシャージャーニさんというインド人が伝えた貴重なレシピを元に生まれた“逸品中の逸品”で、ココナツミルクベース。これに鳥取牛をルウとは別にソテーし、軽く塩コショウしてトッピング。まさに炭火焼専門店の本領発揮! 解説はいらない旨さです。

「鳥取カレー」もココナツミルクカレーですが、こちらは鶏。さっとソテーした鶏肉のジューシーさがココナッツミルクに相まって、もう止まりません。

 どちらもこれにサラダ(ドレッシングが旨い)とデザートも付きす。まろやかな辛さとコク、シャキッと新鮮野菜に、冷たいアイスで締めくくり。でも肉と聞くと食欲がさらに増してきますね〜。では次の肉編もお楽しみに。(鳥取カレー倶楽部・レポート班・瀧村義実)

「シャージャー二おじさんのカレー」と朝摘み野菜のサラダ(900円)。
ココナッツミルクたっぷりでマイルド、そしてしっかりとしたコク。和牛がモー旨い!(笑)
●炭火焼ジュジュアン/鳥取市末広温泉町751 11:00〜14:00、17:00〜22:30 рO857−21−1919