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梨はカレーの育ての親

 みなさん、こんにちは。秋は近いと思いますが、まだまだ暑い日が続きますね。さて、私は鳥取砂丘でお土産品販売の仕事をしています、この夏も多くの方が鳥取砂丘を訪れていただいています。

そんな砂丘(お土産店)で盆を過ぎてからいちばん売れる特産物、それはみなさんもご存知の「梨」です。確かに鳥取県産の二十世紀梨のみずみずしさや、甘さ、歯ごたえは格別。ある梨農家の方にその美味しさの理由を聞くと「梅雨時の雨量の適切さ(多すぎない)や夏期の台風の直撃も少ないと栽培に適している」とのこと。つまり梨は鳥取の風土が産んだ傑作ともいえるわけです。

今、私達は鳥取の新たな風土として“カレー”を提唱していますが、風土の“先輩”である梨とカレーは実は非常に相性がいいというのをご存知ですか。

昨年秋、当倶楽部で梨を使ったカレーを振舞いました。その仕込みを担当したのですが、梨を入れると「甘さ」という旨みが出ることに気付きました。甘いだけでない“旨い”のです。梨の種類を変えると旨みも変わるところも興味深くそして楽しいものでした。甘いのがお好みならあたご、新興、新高などの赤梨がオススメです(お子様へどうぞ)。一方、八雲、二十世紀などはみずみずしく酸味があって、スッキリ味になります。

カレーといえばスパイス、そして具にこだわる人は多いと思います。そこでもうひとつ、鳥取人なら隠し味にも気を配ってみてはどうしょうか? もちろん決め手は「梨」。すりおろして入れてみましょう。実は梨は夏バテにも効果があります。梨を隠し味にしたカレーに「砂丘らっきょう」を添えれば、夏の疲れも吹っ飛びます。梨の出回るこれからの時期にいかがでしょう。鳥取ならではのカレーですよ。
(鳥取カレー倶楽部ふるまい班仕込み担当・山崎興二)


前回で梨とカレーのいい関係について述べましたが、もうひとつ鳥取において梨とカレーの重要な共通点があります。それは1世帯あたりの消費量が日本一(総務省統計局調査・平成15〜17年度平均)ということ。つまり「梨カレー」は名実ともに鳥取の新名物となりうる!と思うのですが、どうでしょうか?

おそらくみなさんもご存知と思いますが、カレーというのは相性が悪い食材は極めて少なく、逆に素材の新たな可能性を引き出します。つまり料理会における名監督です。実は7月末に鳥取ならではの“カレー”が新発売になったのをご存知でしょうか? 

その名は「鳥取カレーらっきょパイ」。カレーの付け合せには福神漬け派とらっきょう派がいるかもしれませんが、鳥取県民はやっぱり地元鳥取県産の“砂丘らっきょう”(としたいですよね)。それに加え全国一位のルウ消費量を誇る鳥取を多くの人に知ってもらいたいとの願いも込めて誕生した逸品です。倶楽部メンバーで試食し、メーカーも試作を重ね完成したお菓子です。きざんだ砂丘らっきょうをカレー味の餡と練り合わせて「カレーらっきょ餡」をつくり、それをサクッとしたパイで包みます。

で、その味は…しゃんしゃん祭りでの販売では、最初「え!?」となるものの、試食すれば「これ、結構いい」と好評でほぼ完売! らっきょうとパイ、意外といえるものをひとつにまとめてくれるカレーの采配ぶりを一度ご覧(食べて)ください。カレーは「新たな味を発見させてくれる」、そして「新たな味にチャレンジすることの面白さを」ことが実感できる!(と思います)。梨とともに鳥取をPRする新しい一品になりますように鳥取県民のみなさんで育ててくださいね。
(鳥取カレー倶楽部お土産部・吉田)

10個入り630円。ある雑誌の編集長には「ごはんのおかずになる一品」と言われたことも。買ってすぐ食べれば出来立てのサクッとした食感のらっきょパイ、しばらくすればしっとりした生地になったカレーらっきょパイ、と2つの味わいも楽しめます。砂丘地区や鳥取駅や鳥取空港の売店で販売中。

「梨とカレー」
2回にわたり紹介した「梨の隠し味」、そしてカレー味のお菓子「らっきょうパイ」。

このように「カレーは何でも合う」というのは比較的誰でも思っていることでしょうが、実際梨を隠し味に使っていたり、またカレーのデザート(鳥取市『木の香り』にあり!)を作る人は意外と少ないようです。うーん、鳥取人はまだまだ“煮えたら食わぁ”でしょうか(笑)。

 ただカレーはじっくり煮込むと美味しくなります。ということは鳥取人の性格に合っているとも考えられるかもしれません。秋の夜長、鳥取の幸を活かしたカレー作りでスローな家族な時間を楽しみながら「うちげのこだわりカレー」を作ってみるのもいいかもしれませんね。ぜひ新しい味にトライしてみましょう!

鳥取カレー倶楽部の加盟店には地元の食材にこだわり、いろいろな味に挑戦している店が揃っています。そこで今回は“ライスを使わないカレー”を紹介します。

まずは鳥取市鹿野町。鹿野の偉人・亀井慈矩(これのり)の名を冠した名実とともに鹿野の逸品、地元産のそばを使用してつくるカレーそば「カレー慈矩」(650円)。トロトロ牛肉が絶妙な味をかもし出すクセになる逸品は『喫茶アイガー』で食べられます。

次も歴史ある町、麒麟獅子で有名な鳥取市国府町の『パン工房 大地の恵み』。「特製煮込みカレーパン」(160円)です。具はすべて手作りで、チャッツネ、ガラムマサラなどを加えてじっくり煮込んだカレーを使用。ゆっくり味わってほしい逸品です。美味しい焼きたてパンもどうぞ。
鳥取カレー倶楽部はカレーによって「鳥取食文化観光」、まちおこしを考えています。行楽の秋、鳥取の風土と恵みを“カレー”で感じてみてください。食べ歩きの前には当倶楽部HPをぜひ参考に。
(烏取カレー倶楽部副会長・安養寺清美)

店データ
喫茶アイガー(84-3290 休:水曜)
パン工房大地の恵み(37-2117 休:日、祝日)

●鳥取カレー倶楽部HP=http://www.curry.gr.jp/tottori/